フランス、テロ事件の波紋





フランスでは、7日の風刺誌本社襲撃事件に始まった、一連のテロ事件の
波紋が広がっている。

この風刺誌がどのような内容であるのか、わからないので何とも言えない
けれど、言論の自由は当然保障されるべきであるし、内容が気に入らない
からといって、何をしてもよいということではない。

その一方で、いわゆる「イスラム過激派」なるものに、そんな理屈が通用し
ないのはこれまでの経験で百も承知であろうから(過激派でなくとも、イス
ラム教徒はアラーの神や預言者ムハンマドを揶揄されることに我慢がなら
ないのだ)、起こるべくして起きた事件としか言いようがない。

お互いに自分の価値観を押し付けるだけではなく、どうしてもっと思いやり
や共感を以て理解し合うことができないのか?・・・そう思うけれど、それが
一神教の世界観であるから途方もなく難しい。
そもそも言論の自由と言っても、他者の文化や宗教を誹謗中傷することが
言論の自由であるはずが無いのだが・・・。

当初は単純な構図に思われた風刺誌社襲撃事件も、テロがユダヤ系商店
を標的にしたことで、様相が一変してしまった。
フランス国内のユダヤ教徒が国外脱出を図っているというニュース。しかし、
逃れたイスラエル本国で、果たして平和に暮らせるのかと問わば疑問符が
つくばかり。

かつて、反ユダヤを掲げるナチス・ドイツによって国土を蹂躙され、迫害を
受けたフランスにとって、ユダヤ人に対する脅威を放置することは、自国の
存在理由にかかわる問題であろう。ゆえに、「ユダヤ人のいないフランスは、
フランスではない」という発言になるものと思われる。

なにはともあれ、存続を危ぶまれていたEUの結束が、一連のテロ事件を
契機に強まったのは良しとするべきだろうか?

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