トルコでクーデター

早朝から、CNN放送に釘づけになっている。

エルドアン大統領の呼びかけに応じて、市民が街頭に繰り出して、
反乱軍への抗議デモを行っている。

反乱軍の首謀者は誰なのか?
アンカラを掌握していることから、もしかすると、クルド労働者党
(PKK)関係なのかもしれない。

CNNのトルコ放送局は、反乱軍の影響下で放送を中断している。

アラブの春、ISの台頭、シリア内戦、難民問題、イギリスのEU離脱、
フランスでのテロ頻発、トルコのクーデター・・・。

ヨーロッパ・中東の混乱は、その起点を歴史を遡って探ろうとしても、
もう、どこがスタート地点なのか、わからなくなっているが、ただ一つ
はっきりしていることは、2003年のイラク戦争が無かったら、こんな
事態にはなっていない、ということだけだ。
イギリスでは、「イラク戦争における、政府の政策(米国への加担)
は誤りであった」とする政府独立調査委員会の報告書が公表された
ばかりである。

アメリカ、イギリスら「十字軍」諸国は、その責任を負わねばならない。
その「十字軍」が起こした戦争を、いち早く支持した日本も無関係で
はない。アルジェリアでは10人、バングラディシュでは7人の邦人が
テロの犠牲になった。

現在、各国はより一層「右傾化」を強めており、世界はどんどん閉鎖
的になっている。

こうした状況下で、我が日本は何をどうするべきなのか?
今こそ、「平和憲法」の理念を高く掲げ、専守防衛の旗を立て、武力
ではなく外交で、日本のプレゼンスを示さねばならない。
憲法改正など(その是非はともかく)、「右傾化、軍国化」をイメージさ
せるような、改正議論自体が国益に反する。

先日行われた参院選では、改憲勢力が意図的に憲法を争点とせず、
アベノミクスなどと言う空論を無知な大衆に吹き込んで、「3分の2」議
席を確保してしまった。ある世論調査では、この「3分の2」という数字
が何を意味するのか、知らないと答えた有権者が8割に上ったという。
お粗末にもほどがある。
EU離脱におけるイギリスの国民投票を見ても、無知な大衆の暴走は
国を誤る。従って、煽動的な憲法改正論議による、「バスに乗り遅れ
るな」的国民投票は危険に過ぎる。

テロに対しては断固としてこれを許さず、他国から攻め込まれたら徹
底的に戦う(憲法を改正せずとも、法改正だけで可能)が、紛争解決
の手段として、武力をもって他国に干渉してはならない。

中学生の時、社会科の授業で、憲法前文を丸暗記させられた。
その記憶は今も薄れてはいない。
何と言われても、憲法前文にあるように『諸国民の公正と信義に信頼
して』、どの国とも対話による平和外交を行い、決して「どちらか一方」
に与してはならない。
そうして、「日本を攻撃する方が悪いに決まってる」と世界に認識させ
ることが、何にも増して国益に資する。

11時現在、クーデターは制圧されたという報道があった。CNNの放送
も再開されている模様だが、現状は未だ流動的である。
どうか、親日国トルコがこれ以上の騒乱に陥らないように、それだけを
祈っている。

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